ドライアイの専門サイト

よくある質問

Q.定期検査はどうして必要なの?

A.スギ花粉症や砂埃、冷暖房などの影響を受け、季節によって目の状態は変化します。また、コンタクトレンズによる障害の内容も変わります。1年間でレンズの度数を変更しなければならない方も4割以上いらっしゃるのです。
定期検査を受けることにより、重症化を未然に防ぐことが出来ます。定期検査は快適な生活を送る為に欠かせないのです。


Q.ドライアイってなぁに?

A.ドライアイとは、単に目が乾くだけの病気ではありません。涙の量が少なくなる、もしくは涙のバランスが変化して目の表面が涙で覆われなくなり、目の表面に傷が生じる病気です。例えるなら、ウォッシャー液(涙液)なしで車のワイパーを動かして(まばたき)、フロントガラス(目の表面)に傷が出来るのと同じ状態です。
ドライアイの症状は、日常生活の改善や目薬の点眼等で良くなります。また、目薬を点すことによって症状だけでなく、ドライアイ自体が改善することもありますので、根気良く治療を続けていきましょう。


Q.ドライアイは治るの?

A.残念ながら、ドライアイの原因を完全に無くすことはできません。しかし、目薬で症状を改善させることはできます。
ドライアイで処方される目薬には2種類あります。
一つ目は、人工涙液です。この目薬は涙の水分を補う為のものです。
二つ目は、ヒアルロン酸の目薬です。目の表面の涙の安定性を高めるとともに、黒目の傷の治りを早くさせる作用があります。

これらの目薬を指示されたとおりに点すことで、快適な毎日へと繋がるので、根気良く点眼を続けてください。


Q.市販の目薬では治らないの?

A.市販されている目薬は、眼科でお渡しする目薬に比べ、ドライアイに対する効果が非常に短期的です。
眼科を受診すると、目薬を処方するだけでなく異常がないかをチェックします。さらに、眼科で処方する目薬には、ヒアルロン酸という成分が含まれているものがあり、保水効果が高く、涙のバランスを整える働きがあります。また、傷ついた黒目を早く治す働きもありますので、眼科を受診されることをおすすめします。


Q.涙が出ていてもドライアイなの?

A.ドライアイの中には、涙が止まらないという症状の方もいらっしゃいます。このタイプは、ウェットタイプのドライアイと呼ばれております。
普段から涙の量が少ない為に、目の表面を保護できず、風があたるなどのわずかな刺激でも涙が出てしまうような状態です。外部からの刺激は風だけではなく、冷たい外気、エアコンの風、タバコの煙があります。特にタバコの煙には、目に見えない粒子が漂っており、細かな埃の中にいるような状況になりますので、あまり目にいい状態ではありません。


Q.目に紙をつける検査の目的は?

A.涙の量を測定してドライアイかどうかを調べます。
この検査はシルマーテストといって、5mm幅の専用の試験紙を瞼の下の端に5分間つけて、試験紙が濡れた長さで涙の量を測ります。
ドライアイの患者さんは、涙の量が少ないので、濡れる長さが短くなります。


Q.まばたきを我慢する検査について教えて。

A.涙腺から分泌された涙は、まばたきによって目の表面をまんべんなく潤します。
しかし、まばたきを我慢すると、目の表面の涙が蒸発するので、涙の膜が薄くなり破壊されてきます。この涙の膜が破壊されるまでの時間をBUT(break up time)といって、涙の膜の安定性を表しています。
涙の膜が破壊されるまでの時間が短いと、涙の安定性が低下していると考えられています。


Q.なかなか良くならないのですが…。

A.目薬を一日何回点眼していますか?
黒目の傷の状態が、前回の検査と比べて変わっていないようですね。このような場合は、目薬の回数が足りないことが原因として考えられます。もしくは、少し調子が良くなったからといって目薬の回数を減らしてはいませんか?
あなたの場合、涙腺という工場でつくられる涙の量がもともと少ないので、目薬で補う必要があります。2時間おきの点眼で、最低1日6回を目安にしてください。


Q.症状は良くなったけど、目薬ってまだ点すの?

A.症状が良くなったのは、あなたがしっかりと点眼を続けてこられたからです。黒目の傷も少なくなっていますね。
しかし、まだ涙が十分に分泌されていないので、涙を補う目薬をやめてしまうと元のような状態になってしまいます。
調子がいいときにも目薬を続けることで、目の表面の炎症が軽減し、涙のバランスが正常になっていくこともあります。また、ドライアイも良くなっていく可能性がありますので、しばらく目薬を続けていきましょう。


Q.ドライアイだとコンタクトレンズは使えないの?

A.ドライアイの方がコンタクトレンズをつけると、障害が起こりやすいのでコンタクトレンズ装用は慎重に行いましょう。
軽症のドライアイであれば、人工涙液やヒアルロン酸という成分の目薬を点しながら、ガス透過性ハードコンタクトレンズや1日使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズを着けることができるようになることがあります。これで難しい場合には、涙の排出口である涙点を塞いで涙を溜める、涙点プラグ挿入術という方法もあります。浴槽に水を溜めるときに栓をするのと同じ原理です。